こんな疑問を解消します。
エンジニアは近年人気が高まっている職業の1つです。
中でもWebエンジニアは需要が高く未経験でもなれる可能性があることから高い人気を誇ります。
とはいえ具体的にどんな仕事内容なのかや、将来性が気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は現役のWebエンジニアとして5年以上働いている僕が、Webエンジニアのリアルを紹介していきます。
この記事を読むことでWebエンジニアがどんな仕事なのかを知ることが可能です。
Webエンジニアとは?
WebエンジニアとはWebページの制作を仕事にしている人です。
エンジニアといっても様々な種類があり、制作するものによって以下のように分類されます。
・ゲーム系:ゲームエンジニア
・人工知能系:AIエンジニア
・製品系:組み込みエンジニア
・Web系:Webエンジニア
何種類かに分類されるエンジニア職の中でもWebエンジニアはもっとも難易度が低く、求人の数も非常に多くあります。
未経験でも採用される可能性があることから、特に初心者の方にオススメしたいのがこのWebエンジニアです。
Webエンジニアの将来性はある?
Webエンジニアは比較的将来性が高い職業です。
理由はWebエンジニアはインターネットが発達すればするほど求められる職業であり、このインターネットが現代社会において今後さらに発展していく可能性が高いからですね。
『Google』、『Amazon』、『Facebook』、『Apple』など近年台頭している企業のほとんどはインターネットを駆使している企業です。
日本で後発でも大きくなった企業に『メルカリ』や『ZOZO」などがありますが、いずれもインターネットを利用しており、もちろんWebサイトも活用しています。
スタートアップと呼ばれる新興企業はほとんどがWeb関連の企業であり、今後もこの流れは続いていくため、Webエンジニアはこれからも重宝されていくことが予想されます。
Webエンジニアの年収
Webエンジニアの年収は年齢によって異なります。
スキルによって差が大きく出やすいのもWebエンジニアの特徴で、プログラミングスキル次第では年収が1000万円を越える人もいます。
平均的には400万円程度ですが手に職系の業種であるため転職をする人も多く、転職ごとに年収があがることが多いです。
またフリーランスになりやすいことがWebエンジニアの特徴で、1000万円を稼ぐようなエンジニアはフリーランスエンジニアであることが多いです。
WebエンジニアとSEの違い
よくWebエンジニアと混同されることが多いのがSE(システムエンジニア)です。
似ているので混同してしまいがちなのですが、WebエンジニアとSEは全く別物のため注意してください。
[jin_icon_check color="#e9546b" size="18px"]WebエンジニアとSE(システムエンジニア)の違い
クライアントとの打ち合わせ | コードを書く量 | |
Webエンジニア | ほとんどない | 大量のコードを書く |
SE(システムエンジニア) | かなり多い | あまりコードは書かない |
わかりやすくいえば営業とエンジニアの中間にあたるのがSEです。
SEは話すのが好きな人向けのため、よくわからずにSEになってしまうとプログラムを全く書けないという状況に陥る可能性もあるので十分に注意しましょう。
WebエンジニアとWebデザイナーの違い
WebデザイナーもWebページを作る仕事のためWebエンジニアとよく混同されます。
ただWEBエンジニアとWEBデザイナーは役割が大きく異なります。
・Webデザイナー:静的なページを作る
・Webエンジニア:静的なページに変化をつける。
静的なページというのはいつ見ても変わらないようなページです。
例えば阿部寛のホームページなどが静的なページになります。
実はこういった情報が頻繁に更新されない静的なサイトはWEBエンジニアがいなくても作ることが可能です。
ではWebエンジニアが必要になるのはどんな時かというと、ユーザーのアクションに応じて変化するようなページです。
一番わかりやすいところでいえば検索機能です。
例えばクックパッドでは検索欄に打ち込むとそれに応じて表示内容が変わりますよね。
このようにユーザーの動作に応じて変化するようなページを実現するのがWebエンジニアです。
Webエンジニアの仕事内容
Webエンジニアの仕事について見ていく前に簡単にWeb制作の流れをみておきます。
Web制作の全体の流れは以下のようになっています。
①クライアントとSEが打ち合わせによって要件定義(どんなサイトが必要なのかの洗い出し)を行う
②実現したいことをもとにWebデザイナーがWebサイトの骨格を作成
③Webエンジニアが動的な機能を追加
作業工程的には一番最後にあたるのがWebエンジニアです。
Webエンジニアの作業は主に以下の3つになります。
・設計
・プログラミング
・動作テスト
Webエンジニアの仕事内容①設計
実はWEBエンジニアはずっとプログラムを書いているわけではありません。
まず最初に行うのは設計です。
ここはSEがクライアントから聞いてきた要望を元に「どのようにプログラムで実現するのか」を考える部分になります。
Webエンジニアといえば常にコードを書いているイメージですが、この設計の部分が実は一番大切です。
まずは図などにおこしながら、どのようにコードを書けばいいのかを考えていきます。
作業のうちの2割程度は設計であることが多いです。
Webエンジニアの仕事内容②プログラミング
設計が終わると次はコードを書く作業になります。
ここではプログラミング言語と呼ばれる言語を使いますが、主にWebエンジニアが使うことが多いのはPHPかRubyです。
このPHPやRubyと呼ばれる言語を使って、データベースにデータを保存したり引き出したるするのが主なプログラミング作業になります。
会社によっても異なりますが、多くのWebエンジニアは1日の半分(4時間くらい)くらいはコードを書いているという人が多いです。
Webエンジニアの仕事内容③動作テスト
プログラミング制作の特徴はかなりバグが出るということです。
ここがWebデザイナーと大きく異なっており、せっかくプログラムが完成したと思ってもコードに不具合があると修正が必要になります。
このようなバグを出さないために必要なのが動作テストです。
大きな企業ではテストが自動化されていたりテスト専門の社員がいたりするのですが、地方などの中小企業ではエンジニア同士でテストを行うことが多くあります。
割合的には1〜2割程度がテスト作業です。
あまりテストは楽しくないので、嫌うエンジニアも多くいます。
Webエンジニアに求められるスキル
Webエンジニアに求められるスキルは以下の3つです。
・プログラミングスキル
・コミュニケーション能力
・解決方法を自分で探す能力(検索力)
それぞ解説します。
Webエンジニアに求められるスキル①プログラミングスキル
Webエンジニアにとってまず必要となるのがプログラミングスキルです。
プログラミング言語には非常に多くの種類があるのですが、Webエンジニアの場合はPHP、またはRubyなど使いこなす力がプログラミングスキルになります。
たまにC言語などを勧めてくるエンジニアがいますが正直そういった意見はあまり参考にしない方がいいです。
自分がやったからという理由でC言語をオススメしてくる人もいたりしますが、C言語はWeb用の言語ではないためWebエンジニアになるうえでは遠回りになりますし、難しすぎてほぼ確実に挫折します。
Web系の企業で一番使われることが多いのはPHPで、都心などの比較的モダンな企業が好むのがRubyです。
基本的にはこのどちらかを使いこなせれば問題ありません。
Webエンジニアに求められるスキル②コミュニケーション能力
Webエンジニアはコミュニケーションがいらないイメージがありますが、実はある程度は必要になります。
主に必要なのはプログラミングの作業前で、プログラムの詳細を詰める際や期日の交渉をする際にコミュニケーションは避けては通れません。
ただ営業などの業種に比べればコミュニケーションはできなくても大丈夫だったりします。
正直エンジニアはコミュニケーションが得意でない人も多いので、話すことが得意な人がエンジニアになるとそれだけで差別化にもなります。
営業出身のエンジニアがフリーランスになって稼げる人が多いのもこのコミュニケーション能力の高さ故です。
Webエンジニアに求められるスキル③検索力
WEBエンジニアにもっとも大切なのが、不具合発生時などに自力で解決方法を見出す「検索力」です。
Web制作をしていると頻繁にエラーに出くわします。
どんなエンジニアでもエラーなしで制作できる人はいないので、必ず必須となってくるのが検索して自分で解決する力です。
もちろん最初は先輩などに聞いて覚えていくのですが、いつまでも頼っていると迷惑ばかりかけてしまいますし、いざいない時に困ってしまいます。
Web制作における不具合のほとんどはネット上で解決できるもののため、数ある情報の中から自分にとって必要な情報を探し出す能力はかなり大切です。
Webエンジニアになる上で必要な資格はあるの?
Webエンジニアになる上で必須の資格は特にありません。
一応あって損はしないのは「基本情報」ですが、正直業務には結びつきません。
持っていれば多少面接の際に有利になるくらいです。
強いて上げるなら英語力はあると便利なので資格の勉強をするなら「TOEIC」などがオススメです。
基本的にプログラミングの一次情報は海外であることから英語ができると学習に役立ちます。
例えば『Youtube』や『Udemy』といった動画共有サイトには良質なプログラミングの解説動画が多いのですが、日本語が非常に少ないので英語ができないことで学習機会の損失に繋がってしまうケースも多いです。
エンジニアは未経験でもなれる?
20代や30代であれば未経験からでもエンジニアになることは可能です。
実際自分の周りでも35歳まで営業をしていて独学でエンジニアになり、現在は会社をもっているような人もいますし、選考の中で経験者よりも未経験を採用したケースもみてきました。
若い場合は熱意やポテンシャルだけでエンジニアになれることもありますが、できれば自分の実績を証明することができるものがあることが望ましいです。
エンジニアにとって実績となる実際に動いているコードはポートフォリオと呼ばれます。
Webエンジニアの場合には実際に動いているサイトを持っておくと、採用にかなり有利に働きます。
資格はほぼ役に立たないため、エンジニアになりたい場合にはポートフォリオを作る方がよいでしょう。
Webエンジニアになる方法
一番手っ取り早くエンジニアになるには、プログラミングスクールに通ってしまうのが早いです。
多くのプログラミングスクールではポートフォリオの制作がゴールになっているため、自分の実績を作ることができますし、「プログラミングスクールに通っていた」ということから「基礎力がある」と判断してもらうこともできます。
IT人材の不足もありエンジニアの確保が難しいといった背景から、企業とプログラミングスクールが連携してスクール経由で採用が決まるというケースも多いです。
時間をかければプログラミングスクールに通う必要はないという意見も多いですが、プログラミングは最初が一番難しいです。
特に難しいのが環境構築と呼ばれるもので、そもそもプログラミングを始める前の段階がプログラミングの大きな壁となっています。
ここでつまずいてしまいWebエンジニアになることを諦めるのは非常にもったいないことです。
よく「プログラミングスクールに通うのは金の無駄」という意見も多くありますが、逆に独学で学ぶことは時間の浪費や機械の損失に繋がります。
であればスクールに通って早めにプログラマーになってしまい、稼げるようになって費用を回収してしまう方が効率が良いでしょう。
Webエンジニアについてのまとめ
ここまでWebエンジニアについてみてきましたがいかがだったでしょうか?
人によりWebエンジニアは向き・不向きがあるかと思います。
机でじっと座っているのが嫌いな人や、人と話す方が好きな人にはあまりWebエンジニアは向きません。
対して黙々と作業をするのが得意であったり、「何か世の中を驚かせるような新しいものを作りたい」というような方にとってはWebエンジニアは天職になります。
僕は就活時代に今後の社会人生活に絶望していたのですが、Webエンジニアになれたことで学生時代以上に楽しい生活を送ることができています。
人生の選択肢を広げられる職業ではあると思うので、興味のある方はぜひ少しでもやってみることをオススメします。
この記事が参考になれば幸いです。