プログラミングを始めると、どの言語でも最初に覚えるのがこの「変数」です。
変数はよく「箱」などと言われます。
正直概念で覚えるのは難しいので、「なぜ変数を使うのか?」というメリットを抑えることで理解がしやすくなります。
この記事では、
・変数の定義・意味
・変数の使い方
・変数を使うメリット
などについて初心者の方にもわかるように丁寧に解説していきます。
「変数」とは?
「変数」はプログラミングで一番最初に覚えるべき概念です。
プログラムのコードを見ると至る所で使われています。
そんな「変数」の意味ですが、一旦は言葉のとおり「変わる値」として覚えてください。
対義語は変化しない値である「定数」です。
例えば体重は常に変化する値のため「変数」を使って定義をするのに対して、円周率は常に固定されているため「定数」を使って定義します。
変数:定義したデータを何度でも変更できる
定数:定義したデータを変更するとエラーになる
「変数」の使い方
「変数」の意味がわかったところで、簡単な使い方をみてみます。
変数は「name = '山田太郎'」のように書くことで定義ができます。
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name = '山田太郎'; |
ここで注意が必要なのが、プログラミングにおける「=」はイコールではなく、代入という意味であるということです。
なので「name = '山田太郎'」はnameという変数に'山田太郎'が入ったということを意味しています。
ちなみにプログラミングにおけるイコールは「==」で表します。
定義した「変数」はprint文などで出力することができます。
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name = '山田太郎'; print(name); |
これを実行すると画面に"山田太郎"と出力することができます。
「変数」のメリット
「変数」の使い方がわかったところで、「なぜ変数を使うのか?」という変数のメリットをみていきます。
「変数」を使うメリットは修正が簡単になることです。
例をみてみましょう。
自分が好きな色に関する以下のような文章を出力するコードを書いてみます。
私の好きな色は赤色です。理由は赤色が似合うと言われたためです。服装も赤色を多く着ています。
まず「変数」を使わない書き方です。
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print("私の好きな色は赤色です。理由は赤色が似合うと言われたためです。服装も赤色を多く着ています。"); |
これを「変数」を使って書くと以下のようになります。
$favorite_colorという「変数」に好きな色である「赤色」を定義しています。
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$favorite_color = '赤色'; print("私の好きな色は{$favorite_color}です。理由は{$favorite_color}が似合うと言われたためです。服装も{$favorite_color}を多く着ています。"); |
この2つのコードは同じ出力結果になりますが、ここでもし自分の好きな色が赤から青に変わってしまったとします。
この場合は以下のような修正が必要になります。
変数を使っていなかった場合
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print("私の好きな色は青色です。理由は青色が似合うと言われたためです。服装も青色を多く着ています。"); |
変数を使っていた場合
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$favorite_color = '青色'; print("私の好きな色は{$favorite_color}です。理由は{$favorite_color}が似合うと言われたためです。服装も{$favorite_color}を多く着ています。"); |
違いをみてみると変数を使っていない場合は、「赤色」の部分を3箇所修正していますが、変数を使っている場合には、$favorite_colorという変数の定義を青色に変更するという、一箇所のみの変更で済んでいることがわかります。
この例は短いコードでしたがコードが複雑になるにつれて、より「変数」を使うことメリットが増していきます。
変更する可能性がある部分に関しては、なるべく変数を定義すると後々楽をすることができるでしょう。
「変数」のまとめ
ここまで「変数」の定義、使い方、メリットについてみてきましたがいかがだったでしょうか。
「変数」を扱えることはHTMLではできない、プログラムの大きな利点になります。
言葉で覚えるよりも実際に使ってみることが大切です。
最後に「変数」についてまとめておきます。
「変数」とは変化する値のこと。
対義語は変化しない値である「定数」
変数と使うことで、修正の対応が一箇所で済むなど様々なメリットがある。
以上、「変数」の解説でした。